目次
はじめに
ビジネスとは結局
ビジネスは結局、情報を読み解いて、できるだけわかりやすく相手に伝えて次の行動を一緒に決めていく。これの繰り返し。
構造読解力
3つのメソッド
1 論説的文章を読んで、論理を読み解く
2 物語、情緒的文章を読んで、人の心情を読み解く
3 思考を組み立てて、解釈する/アウトプットする
「構造読解力」は日頃の読解を意識することで身につけることができます。
そして、その結果、こんなメリットが実感できるはずです。
● メールや文書の要点抽出の仕方がわかり、素早く理解できる
● 会議参加者や会話相手の発言意図を考える癖がつく
● わかりやすいメモや報告書が書ける
● ロジカルでストーリーのあるプレゼンが組み立てられる
● ミーティングや面接で聞かれたことに的確に答えられる
第1章 『構造を読み解く力』とは何か?
筆者が構造学習を学んだプロセス
- 文章のテーマを把握。文章に段落番号を振り、内容にまとまりがある段落ををまとめて全体の文章をいくつかに分け、文章のテーマは何なのかを大きくつかむ
- 文章の構造を考える。テーマに向かって段落ごとの要点を整理し、段落間の関係性を中心に図示するなど、文書の構造を考える。
- テーマの答え、結論を読み解く。文書がどのような文脈でそのテーマに対して答え、結論を出しているのかつかむ。
第2章 論理を読み解く
「先を見通す力」を鍛える方法 P48
- 多くを体験し、情報に触れ、自分のデータメースを豊かにすること
- 日ごろ文章を読む際に、時折先の展開を意識的に予想してみること 無意識ではなく、意識的に行うことがポイント。 得た情報から先を予想することが重要で、予想が外れることは問題ではない。
- 論理的な思考を鍛えるには論説文、説明文が好ましい。(新聞の社説等)
思考とは
単に情報や知識を得るだけで終わらせずに、なぜそうなるのか?を読み解こうとすること
第3章 人物の心情を読み解く
“人読み力”を鍛える方法
小説を読んでいる時に・・
- 主人公のある場面の気持ちを想像し、心の中でこんな気持ちかな、ということを文章化してみる ⇒無意識にやっていることを敢えて文章化する
- 同じ場面で他の登場人物でも同じことをする
第4章 思考を組み立てる
思考したことを伝える
読み手は何を知りたいか、自分は何を知ってほしいのか、的確に伝えるためにどのようなをとることが望ましいのか を十分に考えることで手戻りなく心地よく、伝えたいことを伝えることができる。
実務での実践と訓練
インタビューメモで注意しておくと良いこと
- 相手の現状を調べて書く インタビュー相手について経歴や立場、人となりや印象
- 目的を書く インタビューの目的
- ポイントを書く 分かったことを重要なものから整理して簡潔に
- 詳細を書く ポイントの詳細を説明
多くの情報から自分と相手にとって重要な情報を抽出し、その関係性を認識し、納得がいくように証拠を紐づけて提示する。この行為が構造化 ⇒インタビューメモは構造化の訓練に最適
プレゼンは絶好の訓練の場
ミーティングで何を伝えるか、聞き手はそのとき何を最も気にしているのか、を軸に、資料と議論を組み立てる
資料作成のポイント
- ワンスライド・ワンメッセージ
- メッセージは1行